【2020年版】お墓参りの方法/手順/持ち物【知っておきたいマナー】

行事のマナー
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お墓参りは、故人やご先祖様に感謝の気持ちを伝えるために行います。

また、お参りする側も心を清めることができます。

しかし、最近では日常的にお墓参りをする方が減ってきているため、お墓参りの作法や手順をきちんと覚えていない方も多いかもしれません。

 

本記事では、お墓参りの時期、服装や必要な持ち物、お墓参りの手順、宗派による違いについて解説します。

 

お墓参りに行く前にぜひ、基本を確認しておきましょう。

 

■目次■
・お墓参りの時期
・服装
・持ち物
・お墓参りの手順
・仏教における5つのお供え物
・宗派による違い
・おわりに

 

 

お墓参りの時期

お墓参りが一般的に行われるのは、春のお彼岸、秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要などです。
▶「お彼岸」についてはこちら

 

しかし、「お墓参りをしてはいけない時期」は無いため、いつしても構わないとされています。

就職、結婚、出産というような人生の節目にも、できる限り報告を兼ねて家族そろってお参りし、喜びを分かち合うようにしたいものですね。

 

お墓参りに行く時間帯

特に決まりはありませんが、基本的には掃除などがしやすい日中に行くことが良いとされています。

霊園によっては、営業時間や閉門時間が決められていますので、初めて行く際は入場できる時間を必ず確認しましょう。

 

 

服装

お墓参りの服装には、これといって決まりはありません。

日常生活の中での行事ですので、故人に逢いに行くという感覚の普段着で行っても問題はありません。

ただし、墓地は多くのご先祖様が眠る厳粛な場所です。

肌が露出しすぎている洋服や、派手な色やデザインの服装は避けるのがマナーです。

また、アクセサリーは墓石に当たると傷が付いてしまう可能性がありますので、長めのチェーンのネックレスなどは避けたほうが良いでしょう。

お墓の掃除を行いますので、動きやすい服装、歩きやすい靴が安心です。

 

お坊さんを呼んで回忌法要を行うような特別な時のみ、礼服や黒のスーツを着用します。

 

 

持ち物

お墓参りの際の基本的な持ち物をご紹介します。

 

【持ち物】

・花

・線香

・お供え物(果物・お菓子・飲み物など、それを置くための半紙)

・マッチ、ライター、ろうそく

・雑巾、スポンジ、たわし(柔らかいもの)

・ゴミ袋

・ほうき、ちりとり、バケツ(手桶)

・鎌、軍手(雑草処理用)

・数珠(宗派に合ったもの)

 

数珠に関してはお経を読む法事のときなどは用意する必要がありますが、普段のお墓参りの際は必須ではありません

ただ、正式なマナーでは、合掌するときは数珠を持つのが基本となりますので、気になる方は準備しておくとよいでしょう。

ほうき、ちりとり、バケツ(手桶)などはお寺や墓地、霊園で借りられることが多いので、必ずしも持参する必要はありません。

 

 

お墓参りの手順

お墓参りの基本的な手順を紹介します。

 

※寺院墓地の場合は、お寺に着いたら、本堂のご本尊をお参りし、ご住職に挨拶しましょう。

 

① 手を洗い清める

墓地や霊園に着いたら、まずは手を洗い清めます。

 

 

② 手桶に水を汲み、お墓へ向かう

墓石にかけるため、また、掃除をするために水を手桶に汲みます。
手桶やひしゃくは墓地、霊園の管理事務所に聞くと借りることができる場合が多いです。
手桶に水を汲んだら、お墓へ向かいます。

③ お墓の前で一礼し、お墓やその周辺を掃除する

お墓の前に着いたら、まずは一礼をし、お墓や周辺の掃除を始めます。
お墓周辺の雑草の処理、お墓の拭き掃除などを行います。
花立てに古いお花が残っている場合は取り除いて、花立てもきれいにしましょう。
線香皿などの小物類も洗いましょう。

次に墓石の掃除をします。
手桶に汲んでおいた水をひしゃくでお墓にかけ、スポンジなどで墓石の汚れを落とします。

あまり硬い素材のたわしなどを使うと、墓石に傷をつけてしまう可能性があるので柔らかめのものを使用することがおすすめです。

お墓に刻まれている名前の部分は、柔らかい歯ブラシなど、細めのブラシを使うと掃除がしやすいです。

墓石専用のクリーナーなどもありますね!

④花を飾り、お供えものを置く

花立てに水を入れて、花ばさみで長さを整えた花を飾ります。

お供え用のお菓子や飲み物半紙を敷いた上に置きましょう。

 

故人が好きだったからと、墓石にお酒をかける人もいますが、化学変化で墓石が変色してシミになることもあるので避けた方がよいです。

⑤線香をお供えする

線香を点火して香炉に立てるか、線香皿に横に寝かせます。
火をつける際には風よけのついた風防ライターを使うと便利です。

 

線香の火は口で吹き消さず、手であおいで消します。
人間の口はとかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に供える火を消すには向かないとされているからです。

地域によっては灯明(とうみょう)のロウソクを立てる場合もあります。

 

⑥合掌

お参りの順番は故人と縁の深い者から行います。

 

線香を消さないように注意しながら墓石に水をかけ、正面に向かい合掌します。

胸の前で左右の手のひらを合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。

冥福を祈るとともに、報告したいことや感謝の気持ちなどを心の内で語りかけます。

 

⑦おわり

全員の合掌が済んだらお墓参りの手順としては一通りおわりとなります。

ゴミやお供え物など持ち帰るべきものは持ち帰るようにしましょう。

 

お供えものは、カラスや動物に荒らされることがありますのでお供えしたまま放置せずに必ず持ち帰りましょう

 

線香はそのまま燃やし切ります。火が消えるまで見届けるのが理想ですが、周囲に燃え移るものがないかなど安全を確認した上であれば帰っても問題はありません。

 

お花はそのままにしておいて構いません。

 

 

 

仏教における5つのお供え

仏教において、五供(ごく)をお供えして合掌することが供養の基本となります。

五供(ごく)とは、香・花・灯燭(とうしょく)・浄水・飲食(おんじき)のことを指します。

5つすべてをお供えするのが理想ですが、気持ちが込もっていれば揃っていなくても構いません。
また、宗派によっても多少異なります。

 

お線香の香りによって、心と身体が清められると言われています。

よく寺院などで、大きな香炉から立ちのぼる香煙を参拝者が頭や肩などに振りかける姿を見ますが、これも悪気を払い、心身を清めたいと願うところから来ています。

清らかで美しい花を供えます。
お参りをする人に向けて飾り、心を穏やかにするという意味もあります。

お花は特にこれでなければいけないという決まりはありません。
故人が好きだった花や、お参りする人が飾ってあげたいと思う花、季節の花など、美しい花であれば種類や色は問いません。
大切なのは心を込めて供えることですね。

一般に左右同じようになるよう対で用意し、花の正面がお参りする人に向くように飾ります。

 

※【注意】四十九日が過ぎるまでは・・・

四十九日が過ぎるまではお供えに使用するお花は白いものを選びます。

四十九日が過ぎるまでは故人は閻魔様に生前の行いを確認されている最中ですので、潔白を表す白い花を供えることで、故人が滞りなく浄土へいけるように後押しをするとされています。

 

※避けた方がよい花

「毒」「棘」「強い香り」のある花です。

具体的にはバラやヒガンバナなどが該当します。
死やケガを連想したり、虫が寄ってきたりするので、周囲の人への配慮としても避けた方がよいでしょう。

灯燭(とうしょく)

煩悩を消し、明るく照らす光の象徴とされています。

仏壇のロウソクも同じで、お線香に火をつけるためだけではなく、火を灯すこと自体がお供えになっています。

お墓の場合は石灯籠(いしどうろう)がその役割を果たしており、実際に火を入れることはありません。近年では墓石が小型化してきているため、石灯籠を置くスペースがなく省かれていることもあります。

首都圏ではあまり見られませんが、墓前に線香とともにロウソクを立てる地域もあります。

仏壇ではろうそくの火が灯燭となります。
お盆の時期には灯籠などをつけておいて、故人が迷うことなく帰ってこられるようにします。

浄水

水は仏様の好物だといわれていますが、ただ仏様にお供えするだけではなく、心を清めるという意味も込められています。

 

仏教では死後の輪廻転生の世界として、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六道(ろくどう)があるとされます。

このうち餓鬼道に堕ちた者は、水を飲もうとして口まで持っていっても、水は途端に火へと変わってしまうため、常に飢えと渇きに苦しんでいると言われています。

そんな餓鬼を哀れみ、水を与えようというのがお墓のかけ水です。

お墓にかけた水だけは存分に飲めるとされているのです。

こうした意味があるので、お参りの際のかけ水は墓石の上からたっぷりと注いで施したいものですね。

 

また、お墓には水鉢と呼ばれるものが付いています。
水鉢に水を張ることで水鏡となり、ご先祖様の姿を映すともされているのです。

※水鉢の意味合いは宗派や地域によって、異なる場合があります。

飲食(おんじき)

私たちが普段食べているものと同じものをお供えします。
仏壇の場合は、ご飯を盛ったりしますよね。

お墓には、故人の好物や季節の食べ物などを選んで持っていきましょう。

お参りした後は捨ててしまわず、持ち帰っていただくことで故人やご先祖様との繋がりを表すとされています。

食べ物は墓石に直接置かず、半紙などの上にお供えしましょう。

 

宗派による違い

お墓参りは宗派によって作法が異なります。
故人に寄り添った参拝をしようと思うならば、故人の信仰していた宗派にしたがって行うのがよいでしょう。

ここでは宗派によるお経と線香の供え方の違いをご紹介します。

お経

宗派によってお経が異なります。

<浄土宗・浄土真宗・天台宗>

南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

<日蓮宗>

何妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)

<天台宗>

南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)

<臨済宗・曹洞宗>

南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)

 

線香の置き方

線香の置き方や必要な本数が宗派によって異なります。

<浄土真宗>

一本の線香を香炉に合わせて折り、火のついた側がこちらからみて左になるように寝かせて置く。

<浄土宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗>

一本の線香を立てる。

<天台宗・真言宗>

三本の線香を立てる。

※線香の本数や立て方、寝かせ方は同じ宗派でも違うことがあります。

 

おわりに

本記事では、お墓参りの時期、服装や必要な持ち物、お墓参りの手順、宗派による違いについてご紹介しました。

お墓参りをしてご先祖様を供養することで、家族を大切に想う心が育まれていきますね。

子供たちや、次世代にも受け継ぎいていきたい日本の文化なのではないでしょうか。

お墓参りのマナーや作法も大切ですが、故人を想ってお墓に逢いに行くという気持ちが何よりの供養になります。

あまり細かな作法などにとらわれ過ぎず、心を込めてお墓参りをしましょう。

 

 

  

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