おはぎとぼたもちの違いは?【お彼岸のお供え】

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お彼岸のお供えものとしていただく「おはぎ」と「ぼたもち」

 

 

何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか?

どちらも丸めたもち米にあんこをつけた和菓子。

同じもののようにも思えます。

では、名前が違うのはどうしてなのでしょうか?

 

 

「おはぎ」と「ぼたもち」の関係については諸説あります。

本記事では、知れば知るほど面白い、「おはぎ」と「ぼたもち」の由来についてご紹介します。

お彼岸のお供えものを用意する前に知っておくとすっきりしますね!

 

■目次■

・諸説1:季節が違う?!

・諸説2:大きさが違う?!

・諸説3:コメが違う?!

・諸説4:つき具合が違う?!

・諸説5:あんこが違う?!

・お彼岸に「おはぎ」や「ぼたもち」を食べる理由

 

諸説1:季節が違う?!

季節ごとに咲く花によって名称が変わったという説です。

春に咲く「牡丹(ぼたん)」から春は「ぼたもち」秋に咲く「萩(はぎ)」から秋は「おはぎ」となったと言われています。

 

春には小豆餡の様子を牡丹の花に見立てたことから「ぼたもち」と呼ばれるようになりました。

 

また、秋には「おはぎ」の小豆の粒が散らばっている様子が、秋の七草である萩の花と似ていることから「萩の餅」という名が付きました。
そして丁寧な言葉で「お萩(はぎ)」と呼ばれるようになったのです。

 

春はぼたもち、秋はおはぎ、これは比較的有名な呼ばれ方ですが、

実は夏と冬にもまた別の呼び名があることをご存じですか?

 

夏は「夜船(よふね)」と呼ばれます。

おはぎを作るときには杵と臼でつかず、お米を潰して作られるため、餅をつく時のようなペッタンペッタンといった音が出ません

よって、近隣の住人にはいつ搗(つ)いたのか分かりません

そこで、「搗き知らず」「着き知らず」という風に言葉遊びをして、夜は暗くて船がいつ着いたか分からない「夜船(よふね)」になぞらえて呼ばれるようになりました。

 

 

冬は「北窓」と呼ばれます。

これは夜船と同様に「搗き知らず」「月知らず」と言葉遊びをしました。

北にある窓からは月が見えないことから「月知らず」となったのです。

 

 

和菓子一つに、春夏秋冬に分けてこんなにも風情あふれる名付け方がされていたんですね。

春「ぼたもち」
夏「夜船」
秋「おはぎ」
冬「北窓」

 

 

ちなみに地域によっては、「半殺し」「皆殺し」といった、なかなか穏やかではない呼び方をするところもあるようです。

 

ごはんを潰す際に粒が残る状態にしたものが「半殺し」。

粒が残らない滑らかな状態にしたものが「皆殺し」。これは「全殺し」や「本殺し」とも呼ばれるとか。

また、米の潰し方ではなく、あんこの状態によって呼び方を分けている地域もあるようで、粒あんは「半殺し」、こしあんは「本殺し」となります。

 

 

 

呼び名の地域性は他にも様々で、東京では春秋ともに「おはぎ」と呼んでいたともされています。

また、最近では年中「おはぎ」として販売するお店が多いようです。

 

 

諸説2:大きさが違う?!

 

牡丹(ぼたん)は、花が大きいため、丸く大きく豪華に作られたものが「ぼたもち」。

 

そして萩(はぎ)の花のように、上品で小ぶりに長めに丸められて作られたものが「おはぎ」という説です。

 

 

 

諸説3:コメが違う?!

材料であるお米の種類が異なるという説です。

「ぼたもち」はもち米「おはぎ」はうるち米がそれぞれ主成分となっているというものです。

 

 

諸説4:つき具合が違う?!

もち米を、お餅になるまでついたものを「ぼたもち」と呼び、粒が残る程度についたのものを「おはぎ」と呼ぶという説です。

 

 

諸説5:あんこが違う?!

あんこの違いによって、呼び名が変わるという説です。

こしあんを用いて作るものが「ぼたもち」つぶあんを用いて作るものが「おはぎ」とされています。

 

これは、あんの材料となる小豆の収穫時期に由来します。

 

小豆は秋に収穫されるものです。

よって、の「おはぎ」は、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができます。

柔らかい皮も一緒につぶして使うので、つぶあんが出来ます。

 

 

になると、小豆も時間が経って皮が固くなるため、皮を取り除き、こしてからあんを作ります。

そのため、春に食べる「ぼたもち」にはこしあんを使うというわけです。

 

 

ただ、今では保存技術の発達や品種改良によって、春でも皮のまま使うことができる小豆が登場していますので、この理由は意味がなくなってしまったようですね。

 

 

また、小豆あんを用いたものが「ぼたもち」きな粉を用いたものが「おはぎ」であるとする説もあります。

 

サツマイモを使った物を「ぼたもち」を使ったものを「おはぎ」という地域もあるようです。

 

 

お彼岸におはぎやぼたもちを食べる理由

おはぎやぼたもちの食文化は江戸時代にまでさかのぼります。

 

 

古くから小豆の赤い色には邪気を払う効果があるとされていました。

 

よって邪気を払い、先祖の霊を慰めるために、お彼岸や四十九日の忌明けにお供えをする風習が定着しました。

 

また、農作業の始まる春のお彼岸にぼたもちを作り、秋の収穫のお彼岸におはぎを作ることで、神様への感謝を表していたとも言われています。

ちなみに砂糖は貴重だったため、最初はあんこは塩味で作られていましたが、江戸時代中期になると砂糖の入ったあんこが広まっていきました。

 

 

お彼岸にお供え物として登場するおはぎやぼたもち。

今回はその呼ばれ方の違いについて諸説、ご紹介しました。

おはぎやぼたもちは、四季のある日本であるからこそ生まれた和菓子とも言えるのではないでしょうか。

ご先祖様に感謝の気持ちとともにお供えをして、家族で美味しくいただきたいですね。

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